「ありがとー!行ってきま~す!」 私は自分の荷物を持ち、結衣に手を振りながら教室を出た。 委員会の教室に向かっている途中、ふと窓の外を見た。 そこには、仲良く並んで帰る早川先輩と優雅の姿が。 委員会の帰りについても、もう何も言ってくれないんだ…。 人はどうして、相手にされなくなってから後悔するのだろう。 優雅はいつも私の隣にいる。 どこからそんな自信が生まれていたんだろう。 私は自然と大きなため息をついていた。