愛しい恋




優雅は休みの日、早川先輩の家に行くんだ…。


しかも、満更でもなさそう。


私、優雅の気持ちが分からないよ。



「あ、愛梨、虫…っ!」


結衣の言葉に、首を目の前の机へと動かす。


そこには、ゴキブリらしき黒い物体が。


「…キャァァァァーー!!!」



私は目を瞑りながら悲鳴をあげると、即座に椅子から離れた。