愛しい恋




「公じゃないなら良いの?…なら、今日の放課後、私の家に来ない?今日、親いないから。」



そんな話を教室でする必要があるのだろうか。


私は、耳を塞ぎたくなる。



「…先輩、放課後からなんて短いっすよ。休みの日に、ゆっくりしましょう。」


「優雅ったらぁ。」



私は2人の甘すぎる会話に、飲んでいた苺ミルクを吐き出しそうになった。


「キッモ。」


結衣は一言そう呟くと、メロンパンを頬張った。