「…愛梨っ!」 めいいっぱい涙を流した私は、教室に行く気力がなく、裏庭の壁に寄りかかりながら、空を見上げていた。 そこに、息を切らした結衣が近づいてきた。 「やっぱりここにいた…。昔から何かあると学校の裏庭に来るんだから…。」 結衣は独り言のように呟くと、私の隣に腰を下ろした。