愛しい恋




「愛梨っ…!」


優雅が私の名前を呼んだが、振り返ることはできない。


早川先輩がいるじゃん。

早川先輩の前で、私の名前を呼ばないで…。



気付けば、私は涙で顔がぐちゃぐちゃだった。



下駄箱には向かわず、裏庭へと駆け込んだ。