下駄箱から靴を出し、上履きをしまう。
隣には、必ず優雅がいる。

これが当たり前。


「ん?」


気付けば優雅を見つめていた。

優雅の瞳に自分が映っている。
そう考えると恥ずかしくなってくる。


私は優雅から素早く目を反らし、学校の玄関へと足を動かした。


「優雅君…っ!」


そんな私たちの背後から、優雅を呼ぶ可愛らしい声が。


「…また、明日ね!」

「おぅ!じゃーな。」