でも今のお兄ちゃんは、スウェットではなかった。


つまり、まだご飯を食べていないということ。


私の帰りを、待っていてくれたんだ…。



「…ほら、カレー食べよう。優雅も愛梨も家入れ入れ。」


お兄ちゃんの優しい声に私は一筋の涙を溢した。


優雅はゆっくりと私の両肩から手をはずした。