愛しい恋




【帰りたくなった時に、帰ってきて良いから、連絡ぐらいよこすこと。】


全てを悟っているかのようなお兄ちゃんのメールに、私は涙に駆られた。


私はお兄ちゃんに、少ししたら帰ります、と返信をした。


いつもはシスコン全開のお兄ちゃんだけど、誰よりも私のことを心配してくれる、優しいお兄ちゃんなんだ。


「ほいよ。」


ケータイをしまったと同時に、龍二がアイスを持ってきてくれた。