目の前にいるのが優雅ではない気がした。 今まで、優雅の口から“幼なじみ”と言われたことなかったから。 “ただの幼なじみ”。 そっか。 優雅はずっと、そう思ってたんだね。 「…お前も、龍二と付き合えば良いじゃん?」 その言葉に、涙を溢さずにはいられなかった。 この何十年間の想いが、ビリビリに破られた気がした。