案の定、早川先輩の姿はなかった。 先に階段を下りたのだろう。 「優雅…っ。」 私はもう一度優雅の名前を呼んだ。 「…なに。」 優雅は振り返ることもせず、小さく呟いた。 「なにって…早川先輩と付き合うの?優雅、早川先輩のこと好きだったの?!」 優雅が早川先輩が好きだなんて、聞いたこともないし、気づきもしなかった。 もし本当に好きだったなら、私は優雅の気持ちに全然気づいてなかったんだ。