私は優雅の腕を引っ張りながら、龍二に手を振った。 そんな私の腕を、優雅が振り払った。 いつも上る、手前の階段を通り過ぎ、奥へと向かって行く優雅のあとを小走りで追いかける。 そして、奥にあるもう一つの階段の近くに来ると、優雅が振り返り、私を睨み付けた。 「アイツのこと、好きなの。」 「…は?今度は何よ。」 私は優雅の言動に苛つき、呆れ口調で答えた。