愛しい恋




「大兄久しぶり。相変わらずカッケーな。」

「お?なんだよ優雅、お前も腕を上げたな?そういうお前も、相変わらずカッコイイな!」


男同士で誉めあって何が楽しいんだか。


私は郵便受けからはみ出ている回覧板を抜いた。


「大兄、彼女できた?」

「あのな、優雅。俺は、彼女なんか作んねーの。だってな、俺には可愛い可愛い愛梨がいるんだよ!」

「気持ち悪いから。」


私は回覧板でお兄ちゃんの頭をバシンッと叩いた。