愛しい恋




「…愛梨…。優雅は飯も食ってないんだぞ…?」



お兄ちゃんが小さく呟いた。


早川先輩と、ご飯食べに行くんじゃないの。



優雅にとって、私はただの幼なじみでしかなかった。


…私は、優雅という光があったからこそ、毎日を楽しく過ごすことができたんだ。


いつも側にいすぎて、気づかなかった。


優雅が、どれだけ私のなかで大きな存在だったのか。


“大好き”という言葉3文字でなんか表せないくらい、大切な大切な存在だったんだ。