「「「ラブが欲しいよね~!!!」」」

そう言って彼女らは教室から出た。


ラ、ラブぅぅぅううう!!!!????
あ、あれだって漫画から頑張って使えるところ引っこ抜いてしーちゃんに助けて貰いながら書いたっていうのにー!!

-ガクッ…


「あれ~?綾那ちゃんどうしたの~?」
「……雅…か。遅かったな」
「ごめんね。」
「いや、いい…。それよりどうしたものか…」
「?」
「はぁ…私には一生かかってもラブは無理だと思う…」
「ラブ…書くの?」
「読者様がそれを望んでるからな」
「大丈夫だよ。この前書いてたじゃん」
「あれはほとんどしーちゃんが書いたも同然だ」
「ふぅん…。でも、無理に書かなくていいんじゃない?それってあの子たちの意見でしょ?」
「いや、実はコメントの方にも随分前から度々ラブを見たいというメッセージがきてるんだ」
「え…」
「う゛~ん」
「…綾那ちゃんがやりたいようにやればいいんじゃないかな?だって、読者の皆様方は結愛の作品を読みたいって言ってるんでしょ?」
「……そうだな。よしっ決めた!!綾那と結愛流のラブを桜日和に書いてみせる!」
「うん、そうしなよ」
「雅ありがとうな」


私は廊下に出る。

「あ、綾那ちゃんっ!どこ行くの?!」
「ん?ちょっと職員室行ってくるだけだが?」
「…そっか…。じゃぁ僕、図書室で本読んでおくね」
「あぁ」