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From.東条 羽唯 様

私のこと覚えてるかわからないんだけど
あれから2年経ったね?
知らなかったでしょう?
私が吹雪さんが倒れて焦ってたこと…。
吹雪さんが助かって安心しきって1人大泣きしてたこと。
吹雪さんに東条さんともっと向き合って欲しいってずっとお願いしてたこと。
東条さんから裏切られて死にたいくらい絶望してたこと。
私は弱い部分をみせたくなかったから。
そして
東条さんが久山中から神部中に引っ越しと転校をしたあと…ずっと私がイジメを受けてたこと。
原因は私があなたを庇ったかららしい。
でも、私は間違ったことをしたとは思ってない。だから、あなたをせめることはしない。
ただ、私が見られるのが怖くなったのはあなたたちが話してた内容とイジメが原因だよ。
だからさ東条さん、今いる学校では中学校の時のようなことはしないで欲しいな。

私は大丈夫、しーちゃんがいるから。
しーちゃんって知ってるかな?私たちが3組の時、6組だった私の幼馴染みだよ。

私、今は旭比奈高校にいるんだ。だから旭比奈の近くに来ることがあったら…一緒に話せたらいいね。
そっちの高校のこととか教えてよ。
私…今のあなたと……色々話してみたいから

To.卯月 綾那
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「久々…じゃないね。多分初めてだろうなぁ…東条さんに手紙を書くことって…」