彼は私のシモベです!!


あの後も羽唯へのいやがらせは続いた。

綾ちゃんはあの日から誰とも関わろうとしない…。
微笑むことすらなくなった……羽唯がそうさせたんだ…。

でも…なのに…羽唯が傷つこうとする度に綾ちゃんが庇ってくれた…。
ただただ嬉しかった。


「ただいま~…って帰ってるはずもないか…」

廊下を進むと

あれ?リビング…電気ついてる…。

「ママ~?帰ってるの?」

「ママ~?……ぇ…ママ?!ママっ!!??」


ママがソファーに倒れてた…

「ママっ!起きてっ、目を覚ましてよ!!ママ~!!!」

羽唯は何も出来ず大声で泣きわめいていた。


ピ~ンポ~ン…ピンポンピンポンピ~ンポ~ン

煩いくらいにインターホンがなる。


「-っ」

羽唯は必死に涙をぬぐって玄関を開けた