彼は私のシモベです!!



私は視力がただ悪いんじゃなくて乱視も入ってるから眼鏡してもぶれて見えにくいのも多々あったし、遠くにいる人の顔が醜いことも多かった。

人を見るとき目をこらすことも多かったから周りからしたら私が睨んでるように見えたらしい。

別に睨んでないんだけどなぁ…

いつも睨んでる睨んでるって言われて、そのクラスに友達なんていなかった。



ある日…

「ねぇねぇ、綾那ちゃん…だよね?」


誰だろう?と思って声のする方を見ると…


わぁ~…可愛い子~♡
こんな子私のクラスにいたっけ?


「私ね、羽唯って言うんだ~。東条 羽唯(とうじょう うい)だよ~」
「羽唯…ちゃん?」
「うん!みんなからは『羽唯ちゃ』って呼ばれてるんだ~」
「へぇ~…」
「だからさ、綾那ちゃんも私のこと羽唯ちゃって呼んで!」
「私が…?」
「ん!これからよろしくね、綾ちゃん♫」
「綾ちゃん?」
「うん、綾那ちゃんだから綾ちゃん。ダメ?」
「う、ううん、いいよ!」