Diva~見失った瞬間から~


「ちょっとお兄ちゃん!?朝っぱらから

私の親友とイチャつかないでよ!」


「え、さ、桜。」

あ、そうか。

楓が居るんなら桜も居るよね…。


「んだよ桜。

黎琉が居ねぇからって僻むな。」


「なぁっ…!」

あはは、兄妹喧嘩だぁ…。

生まれて何度も見るこの光景には、

見る度に平和だなぁって和まされる。


「アホにはかまってらんねぇな。

歌音、行くぞ。ここさみぃし。」


「え、ぅわぁっ。」

私は楓に手を引かれて、

校舎の方に足を進める。


「あぁー!私の歌音ー!

ちょっとお兄ちゃん!」


「俺のだし。」

今日も非常に

居づらい定置に置かれている

私、天瀬歌音17歳(高2)。