「あの地味女…?コイツが…!?」
どうやら1年生達は驚愕している。
だって今の奏乃、眼鏡してないから。
凄く綺麗な顔が露になっているのだ。
「ねぇ、そこのあんた。」
奏乃が1番前にいる子に言葉を発した。
「な、何よ!地味…女…。」
その子は地味女と
言いにくそうに言った。
最早地味女には見えないんだろうなぁ。
眼鏡取った奏乃、ヤバいもん。
「今、時鶴に何しようとした?」
「何って、ぶとうとしたけど!?」
なんかもうこの子、逆ギレ状態だ。
「あんた、
人をぶって良いほど偉い人間なの?」
「べ、別に、
こんな女ぶったって良いでしょ!
私はただ、調子乗ってるから
分からせてあげようとしただけよ!」
うわ、凄い持論…。
将来自分の子供に虐待しそう…。
「大体ねぇ、人をぶつくらい
どうってことないのよ!」
「………はぁ?」
その言葉を聞いた瞬間、
奏乃の声のトーンが
一気に下がったのが分かった。
3人組がビクッと肩を震わせた。


