「お買い上げでしょうかー?」

出てきたのは、同い年位の女の子。

私が葉月君のピアス買った時と

同じ人だ。


「あの…。」


「はい?」


「あの…その…耳に

ピアスの穴を開けたいんですけど…。 」


「あぁっ!ピアッサーですか!

お客様、開けるのは初めてですか?」


「いえ、1回開けたんですけど…。」


「あ、埋めちゃいました?」


「はい。」

察しが良いな、この店員さん。


「学生でピアスってあんまり

印象良くありませんからねー(笑)。

じゃあこちらのピアッサーなどは…。」

店員さんが出してきた。


うーん、良くわからない(汗)。

どうしよう。


「お客様?大丈夫ですか?」


「え、あーっと…。」


「開けるの怖いとか?あ、良かったら

店で開けていきますか?」

店員さんがニコニコ顔で言った。


…………え、 店で?


「うち、

自分で開けられないってお客様の為に

うちの店員に開けて貰って頂くことも

出来るようになっているんですよ。」


「え、本当ですか?」

素晴らしいサービスだね。


「はい!

開けたい位置を指定してくだされば!」

店員さんめっちゃニコニコだ。


時間も無いし…頼もうかな…。


「じゃあ…お願いします…。」

頼むことにしました。


「かしこまりました!

ではこちらにどうぞ。」