「あはっ。 そこまで言うなら教えたげる♪」 優杏が心底楽しそうに 笑う声が聞こえる。 「この子は。」 優杏が言って。 「突如現れた。」 翡翠君が言って。 「奇跡の歌声の持ち主。その名も。」 碧真君が言って。 「「「ソウ!」」」 3人が、一斉に勢いよく言った。 《カンッカンッカンカンカンッ》 お客さんが反応する前に、 翡翠君が2曲目の出だしを合図した。 2曲目が、始まった。