ねぇ、鈴。

私ね…私を見てくれるのは、

あなたと時鶴くらいしか

居ないと思ってたんだ。


"疫病神"とか。"ケイ"とか。

自分でも納得はしてたけど、

やっぱり"相澤奏乃"じゃないのが

悲しくて。

けど、仕方無いって、私は諦めてた。


だから、知らなかった。

あなたや時鶴の他にも、

私を見てくれる人が居たんだってこと。


私を見て、

私そのものを受け入れてくれて。

私の持っているモノを見付けてくれて。


そしてそれを、生かしてくれる。

そんな人が、居たんだって。


私は、もう1度歌っても良いですか?

もう1度…

あの光を浴びても良いですか?


もしも、あなたが手紙の通りに…

私を思ってくれているのなら。

私に"歌って欲しい"と、

まだ…思ってくれているのなら。


私は、歌いたいよ。