「奏乃ちゃん、 またいつでも遊びにおいで。」 鈴のお母さんは、わざわざ玄関を出て、 外まで見送ってくれた。 「はい。ありがとうございました。」 「奏乃ちゃん!」 「………はい?」 鈴のお母さんはジッと私を見て言った。 「………頑張って。」 「…、ありがとうございます。」 頑張ろう。 まだ答えは出ていないけれど。