「私もね、 奏乃ちゃんの歌声聴きたいわ。」 「……私の、歌を…ですか?」 「えぇ。素晴らしい美声なんでしょう?」 な、何だそれ…。 一体誰にそんなこと…。 「って、鈴に聞いてるもの。」 クスッと鈴のお母さんは笑った。 笑い方が、笑った顔が…鈴に似ていた。