『……はい。』

……懐かしい声。

鈴のお母さんだろう。


「……相澤奏乃と申します。」


『っえ!奏乃ちゃんっ!?

ちょっと待ってて!!』

ブツッとインターホンが切れた。


《ガチャッ》


「奏乃ちゃんっ!!」

出てきた鈴のお母さんは、

全然変わっていなかった。


「まぁ…綺麗になって…。上がって?」


「……すみません、お邪魔します。」