「私は鈴を絶対に忘れない。

鈴と作った時間は私の宝物なの。

私は…

"エル"が居ない音楽では歌わない。」


『Divaを…忘れないで欲しいの…。』

私が他の名で歌って、

鈴が悲しむのは嫌だ。


「……なぁ、ケイ。」


「ケイじゃない。」


「ケイはさぁ。」


「ケイじゃないったら。」


「ケイは、何で歌ってたんだよ。」


「"ケイ"じゃないっ!」

柄にもなく、怒鳴り声を上げた。