《カランカラン》

オシャレな鐘の音が

ドアが揺れる度に響く。


時鶴に連れてこられたカフェは、

ドアの鐘の音と同様に、

オシャレな感じのカフェだった。


「いらっしゃいませ。2名様ですね?

お席をご案内致します。」

ピシッとした感じのお姉さんに

席を案内された。


「ご注文はお決まりですか?

お決まりでない場合はまた参ります。」


「あ、じゃあ…この苺パフェください!」

……………………え、時鶴。マジ?


「かしこまりました。

お客様はいかがなさいますか?」

お姉さんが私の方を見て微笑んだ。


「あ…えっと、じゃあカフェオレを。」


「かしこまりました。

少々お待ちください。」

お姉さんは注文を聞くと、

メニューを持ち、私達に軽く礼をして

裏方に戻って行った。


働くお姉さん…。

歳幾つ?大学生くらい?てかバイト?

………どうでもいいわ…。


本気でどうでもいい思考を

巡らせている中、事件は起こる。