「時鶴…だからマジで平気だって…。」
「どこが!
今だってフラフラも良いとこだよ!?」
「……くぅ…。」
無念。て、何言ってんだ私。
結局…時鶴に具合が悪いことがバレて
(まぁ担任に言ったけど)保健室へ連行。
《ガラッ》
「せんせー、居るー?」
おい時鶴。
「失礼します。」は言おうね。
「あら時鶴ちゃん!!どうしたの?」
って、先生も注意しようよ。
あぁもう…私はいつの間にか
時鶴の保護者みたいに
時鶴に世話を妬いている気がするよ…。
「奏乃の顔色が蒼白いのっ!!」
「蒼白っ…(-∀-;)。」
おい時鶴。もっと言い方が有るだろう。
蒼白いとか…私どんだけだよ。
「あらまぁ。奏乃ちゃん、顔を見せて?」
やだやだ。ここで早退とか言われたら
ここまで来た努力が水の泡じゃんか。
「いえ、時鶴の見間違いです。
私は全然健康なので平気です。」
出来るだけ先生に顔を見せないように
あくまで自然に顔を背けて言った。
「平気でも良いから。顔見せて。」
……………この先生、やるな。


