「!!!?」
心臓がドクンと跳ねた。
意識せずに鼓動が速まる。
「あな、た…は…?」
かすれた声が出た。
そんな潤を嘲笑うかのように、彩音はクスリと笑んだ。
「私は前世、中納言局(チュウナゴンノツボネ)として知られていたわ」
(中納言局…!?)
――中納言局殿が重衡様と…!?
――昨夜、重衡様がお通いになられるところを誰其が見たとか!
(あの中納言局!!?)
前世、重衡と関係があったという彼女も生まれ変わっているとは!
(彼女が…重衡さんの、幼なじみ…)
心臓の音が鳴り止まない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…