君は私の初恋の相手【番外編】

「はは、そんな感謝されるよーなことしたかなぁ?」


尚也君は照れくさそうに笑う。


「な、そんな、お世話になりっぱなしだってば私‼ぶつかった時だって…」


「あ、あの時はゴメンね。」


「いっ、いいえ、いえいえ!」


なんか変だなw
いいえ、いえいえって。


でも、あの時尚也君とぶつかっていなかったら…


今一緒にこうして、しゃべっていることもなかったんだよ…

尚也君のことを知らないままだったかもしれない。


喋ることもないまま卒業したかもしれないんだ。




そう考えると




尚也君と今一緒にいることも

尚也君と喋っていることも

この広い世界で

尚也君と出会えたことさえ

奇跡みたいな確率で…



「美沙姫ちゃん?」


「あ、ゴメン少し考え事…」



気がつけば尚也君のことしか考えていない?

頭の中、尚也君でいっぱいなんだ。


「…て!美沙姫ちゃん、手…⁉」


そっか、尚也君知らないんだった。


「あ、少しボーッとしていて…」


「大丈夫?具合とか悪くない?熱あるとか?手も大丈夫?」


「ありがとう、大丈夫。」


そんなことより、心配してくれて嬉しい。


尚也君の頭の中も私でいっぱいだったらいいのに…




はっ、私今何を考えていたんだろう。


…でも、本音だった…