小学5年から仲良くなった親友のはると共に、同じ中学へと入学した。
桜の花びらがひらひらと落ちる、中学校のテニスコート。
2人で肩を並べ、記念としてカメラにおさめた。
「同じクラスだといいね」
クラス発表の紙を見ながら、そう呟き。
緊張の中自分の名前を探した。
「…ぁー…違うクラスだね」
「最悪…」
はるが居ないクラスってだけで、不安でいっぱいだった。
そう、この時同じクラスだったら…
きっと、今の中学3年生の私は笑えていただろう。
この時の私には想像も出来なかった、辛く苦しく中々踏み出せない一歩に。