ちょ、ちょっと?!

・・・

他にも人がいるのに、
何してくれてんのよ?!

・・・

私は急いで、

拓哉を突き放した。

・・・

拓哉は何で?と、言った顔。

・・・

「神田さんと斎藤さんが?!」

・・・

「いないよ」

「・・・へ?」

・・・

辺りを見回すと、

二人の姿が、どこにも見当たらない。

・・・

一体どこへ?

ここは秘書室なのに・・・

・・・

「さすがはオレの部下。

よく気が利いてる・・・」

と、満足そうな顔をした拓哉。

・・・

「あの、二人は?」

私の質問に・・・

「雑用をこなす為に、

他の部署に行ったんじゃないか?」

と、平然と答える・・・