驚く私に、

意味深に微笑んだ拓哉。

「楓は、この世に生まれてきたときから、

オレと結婚するって、

約束されてたんだからな?」

そう言った拓哉は、

会社の階段だって言うのに、

全く気にしてないのか、

私に、

とろけるようなキスをした・・・

・・・

誰かが来たらどうしよう・・・

なんて考えは、

一瞬の考えでしかなかった。