楓の言葉に、

クスッと笑ったオレ。

「人にそんなこと言われたの、

初めてかも」


「そうなんですか?」


「ああ。

人前で、笑顔ってあんまり見せないから」


「・・・」


「楓といると、

自然でいられるってことだ」


・・・

ホテルに帰った俺たち。


「社長、おやすみなさい」

・・・

するりと、

オレの腕を抜けた楓。

・・・

想いが通じて、

尚且つ、

『抱く』

と言ったからには、

今夜はそのつもりだ。

「今夜はオレの部屋に来い」

「え?!」