抱きしめたその後は・・・【おまけ完】

だから何があっても、

華絵様の傍を離れたことはない。

・・・

嬉しい時も、

悲しい時も、

辛い時も・・・

・・・・

ずっと共に生きてきた。

・・・

前に一度言われたことがあった。

『拓真、私に好きな人が出来ても、

私の傍を離れないでね?

そして、

その好きな人が私より先に死んでしまったら、

私の死を看取るのは

拓真、あなただけよ・・・』

・・・

そう言われた時、

オレはもう既に、

華絵様が好きだった。

・・・

残酷にも聞こえる言葉かもしれない。

でも、

オレは嬉しかった。