「大塚研究所・・・

そう言っても思い出さない?」

・・・

一瞬拓哉の手がビクッとなった。

・・・

何か思い出したみたい。

・・・

「大塚教授の娘」


「…正解」

拓哉の言葉に、

ミレイが微笑んだ。

・・・

「・・・あの、」

訳が分からない私は、

拓哉を見上げた。

・・・

「大塚研究所の大塚文彦教授。

オレの父親と友人で、

よく連れて行かれてたんだ。

ミレイはオレと同い年で、

よく遊んでた。

高校くらいまではよく遊んだが、

大学に入ってから全く会ってない」