「ママ、わがまま言って

ごめんなさい・・・

でもね、私は結婚するなら、

拓哉じゃなきゃイヤなの。

お見合い相手も、断るから」

・・・

「ママも、子供みたいに、

駄々をこねて、ごめんなさいね」

・・・

ママが私の背中を優しく撫でた。

・・・

ママが認めてくれた。

・・・

嬉しさで、

流れた涙。

・・・

・・・

…ガラッ。

誰かが部屋に入ってきた。

・・・

「大森建設の司社長。

今の話しは聞きましたね?」

佇んでいる司に、

馮河が言った。