抱きしめたその後は・・・【おまけ完】

「昨晩の救世主だよ」

拓哉が私の耳元で囁いた。

・・・

「じゃあ、やっぱりあの香水は」

私は、馮河を見て言う。

・・・

「そういうこと」

馮河も頷いた。

・・・

「なんだ、なんだ?

もう、そんなに仲良くなったのか?」

そう言って、

嬉しそうな顔をしたパパ。

・・・

・・・

その横では、

なんだか複雑な顔のママ。

・・・

そうよね。

ママは拓哉の事を、

認めてないんだもん。

・・・

私は悲しい眼差しで、

ママを見つめた。