「楓はオレの・・・」

・・・

その先を言わない男。

・・・

いい加減白状しろよ?!

オレの怒りは頂点に達していた。

・・・

「馮河(ひょうが)じゃないか?」

・・・

オレの後ろから聞こえてきた声。

・・・

オレの良く知ってる声だった。

・・・

「進藤社長」

・・・

振り返ったオレは、

その人が進藤社長だとわかった。

・・・

「馮河、会社にもよらず、

こんなところで何してる?」

「一日くらい、ゆっくりしててもいいでしょ?

日本に帰ってきたばかりなんですから」

・・・

オレを間に、

仲良く会話をする二人。