「オレの楓になんかしたのか?」

拓哉の口調は怒ったまま・・・

もちろんオレも、

頭に来て…

「オレの楓だと?

オレの楓だ」

・・・

どうでもいいような会話が、

数分間にわたって続いた。

・・・

いつまでもこのままじゃ、

らちが明かない。

・・・


オレは仕方なく、

折れることにした。

「楓は酔って、眠ってる。

今、セントプラザホテルの駐車場だ。

アンタは今どこだ?」


「セントプラザホテルに、

着いたところだ。

そこを動くなよ?!」

・・・

しばらくして、

オレのところに、

拓哉が姿を現した。