「・・・これは」

・・・

視界がグニャッと、

歪んだ。

・・・

「楓さん、アルコールダメでした?」

真顔で言う司。

・・・

ヤバい、アルコールって、

こんなに気持ち悪いものだったの?!

・・・

私は何とか自分の体を、

立たせていた。

・・・が、

もう、無理なようだ。

・・・

倒れそうになった私を、

司は慌てて助けようとした。

・・・

誰?この人・・・

歪んだ視界の為、

助けてくれてる人の顔が、

ハッキリわからない。

・・・

「貴方は?」

司は、私を助けてくれた人に、

疑いの目で、

見つめていた。