抱きしめたその後は・・・【おまけ完】

「婚約発表の件ですか?」

心配そうな・・・

今にも泣き出してしまいそうな、

そんな顔。

・・・

オレは優しく微笑むと、

楓を包むように抱きしめた。

・・・

「仕事の話しだ。

婚約発表の事は、

すべて俺に任せてくれればいい。

少し、段取りに手間取ってるだけだ。

すべてが整えば、

すぐにでも発表する。

もうすぐ楓はオレの妻だ。

それまで、独身生活を、

十分に楽しんでおけよ?」

・・・

オレの言葉に、

楓は優しく微笑むと、

小さく頷いた。

・・・

もう、楓に、

心配はさせたくない。