「進藤楓さん?」

「・・あ、はい」


「高卒でここを受けたんですか?」

「・・・そうです」


面接官たちは、失笑していた。

・・・

こんな大きなところ、

受けるんじゃなかった。


「君の度胸気に入った」


「・・・は?」

その言葉を発した人を凝視。

・・・

お年寄りの面接官に混ざって、

イケメンな若者が一人。

・・・

「これが終わったら、

社長室に来なさい」


「は?え?あの・・・」

驚く私に、

そのイケメンはニッコリ微笑み、

「わかった?」

と言った。