私は真っ赤になりながら、


そっぽをむこうとしたら、



バックミラー越しに、


斎藤と目が合った。


「社長を手玉にとれるのは、


楓様だけですね?」


そう言って、

斎藤は笑った。




・・・



幸せを取り戻した私たちを

乗せた車は、


飛行場へと向かっていた。