そう言って、

修也は私に頭を下げた。

・・・

私は首を左右に振った。

・・・

そして、

拓哉の乗ってきた車に乗り込んだ。

・・・

車がゆっくりと走りだした。

・・・

「楓」

拓哉が私の肩を、

そっと抱き寄せた。

「なあに?」

・・・

「手のひらに書いた文字は、

一体なんだったんだ?」

・・・

私は一瞬固まった。

・・・

修也とキスしたことがばれたら、

拓哉は、

修也を殺しかねない・・・