・・・

私は何とか二人を

仲良くさせようと必死。

・・・

でも、

一向に仲良くなりそうにない。

「斎藤さん、何とかしてください」

・・・

助け舟を出したのに、

斎藤さんは、

ここのお手伝いさんや、

運転手さんたちと、

意気投合し、

私の言葉など聞こえていないようだ。

・・・

もう、ヤダ・・・

・・・

「あ、パパ、お帰りなさい」

そう言って、

部屋のドアに駆け寄っていった望。

・・・

「ただいま・・・

楓、望の傍に、いてくれたんですか?」

望を抱き上げ、

修也が私に言った。