「楓はお前には渡さない!!」



「大人にその口に聞き方はなんだ?!」



・・・


私の両サイドには、

望と拓哉が、

私の腕を引っ張って、

取りあいしてた。


・・・


「ちょ、ちょっと!

望も拓哉も何してるの?!」


呆れ顔の私は、

二人を怒った。


「パパのお嫁さんにならないなら、

僕のお嫁さんになるんだ楓は!」

望が私にしがみついた。

・・・

「何言ってるんだ、このガキは?!

楓はオレの嫁さんなんだよ!」

・・・

これじゃあ、

子どものケンカだ。