・・・

部屋に残された私たち。

・・・

「・・ん・・ママ」

・・・

この騒然としていた部屋にもかかわらず、

望は眠り続けていた。

・・・

凄いと言うか、

なんというか・・・

・・・

私は望のベッドに近づき、

望の頭を優しく撫でた。

・・・

「あの二人が戻ってくるまで、

ここにいてもいい?」

私は拓哉にお願いした。

・・・

心細い思いをしてほしくなかったから。

・・・

「じゃあ、オレもここにいる」

拓哉の言葉に、

目を丸くした。