首を傾げて望を見つめる。

・・・

「お姉ちゃんと一緒に、

クッキー作りたい」

・・・

なるほど。そういうこと。

・・・

「よし、わかった。

じゃあ今から材料買いに行こう、ね?」

・・・

すると望は、

満面の笑みを見せ、

何度も頷いた。

・・・

こんなところを見てると、

やっぱり子供、可愛いな。

・・・

「ありがとうございます楓。

私はこれから仕事に行くので、

お供できませんが、

運転手が付き添いますので、

好きなだけお買い物してきてください」

修也は自分のカードを

私に手渡した。