オレの顔色が変わると、

華絵の横にいた側近らしき男が、

オレに怒りをあらわにした。

・・・

「拓真、止めなさい」

華絵の一言で、

拓真と言う男は、

一歩後ろに下がった。

・・・

「宮本さんの威勢の良さは気に入った。

でも、

修也さんには一歩も近づけさせない。

今日のところは帰ってください。

そろそろ帰ってきてしまいますから」

・・・

「社長、

楓様は無事のようですし・・・

一旦帰りましょう」

斎藤の言葉に、

渋々帰ることにした。

・・・

楓は無事だ。

それが分かっただけでも良しとしとくか。